舌小帯が邪魔をする
舌トレーニングをしていて
「舌小帯」の話がでてびっくりです。
「舌小帯」って知ってますか?
舌を上げると
中央に舌を下面とつなぐように
縦に走る線状のものです。
実は皮膚科医には
大変なじみのあるものなのです。
皮膚科医といっても
全部ではないかもしれませんが。。
膠原病という
広くはリウマチなども含む
病気のグループがあるのですが
その中に
強皮症という病気があります。
手指の皮膚から固くなったり
血行が悪くて寒いと指が真っ白に
なってしまったりします。
その名の通り
皮膚が硬くなるのが大きな症状で
そのほかにも皮膚にいろいろ症状がでて
早期診断のポイントとして重要なので
皮膚科で診断することが多いのです。
特に私のいた大学病院は
この病気が専門で
たくさんの患者さんをみていました。
で、
この病気の症状のひとつに
「舌小帯短縮」
というのがあるのです。
なので強皮症が疑わしい患者さんには
「口開けて、舌上げてください」
といって
舌小帯をみせてもらいます。
この舌小帯が
強皮症の方では
普通の人より
太く短いのです。
この白い線状のものです。
診察に苦戦のことも・・
実は
「舌上げて」
といっても
上手にあげられる人と
あげられない人がいて
あげてもらえないと
見えない・・
困りました。
でも
自分でやってみると
結構難しくて
見せられるように
舌をあげらませんでした。
舌トレって舌の筋肉を鍛えて
動きやすくしていくために
トレーニングの中に
舌を巻き上げて奥のほうで
キープするというのがあるのですが
毎日やっていたら
なんと
余裕で舌が上にあがって
舌小帯がみせられるようになりました。
舌小帯が硬いと
舌の動きを邪魔するので
声を出すお仕事の方は
トレーニングしているうちに
舌小帯が切れて
なくなってしまったり
わざと切ってしまうことも
あるのだそうです。。
動かしているうちに
どんどん伸びていきそうではあります。
まあ不要なものではあるので
切ってもよいのでしょうが。。
意外なところで
懐かしの舌小帯を
気にするようになって
これが硬くて短かったら
舌が動きにくくて
不便だろうなあと
ご本人は慣れて気づかないのかも
しれませんが
強皮症の患者さんを
思い出したのでした。
舌を鍛えると
周囲の筋肉が鍛えられるから
なんとなくスッキリしてきて
話すのも楽です。
声のメイク
自信につながり
健康と美容にも効果ありです。