インフル患者?
先日、診察していたら
向かいの診察室から
声が聞こえたのですが
どうも患者さんが
インフルエンザの治癒証明書を
書いてほしい
と言ってきたらしいのです。
で、ドクターは
「インフルエンザなんて
言ってない!」
「どうしてそんなことに?」
「インフルエンザの可能性も?
くらいは言ったかな・・」
「今、インフルエンザはいないんだ!
出たら騒ぎだ!」
ひと騒ぎのようでした。
解釈はいろいろ
〇〇かも?
という説明が
「そうだ」と解釈されてしまうのは
よくあります。
〇〇癌の疑いと書かれたものを持って
〇〇癌と確定
と思いこんでしまっている方には
結構お会いしました。
患者さんの頭の中や
他の人との話の中で
こうだ、
と解釈されてしまう。
そんなリスクは常にあります。
伝え方の問題もありますが
そうはいっても難しいことも
ゆっくり時間をかけきれないことも
あります。
なのでこちらからの説明も
大事なところは
「可能性はゼロではないんですよ」
「疑い、ですからね。。確定ではないです!」
「検査でも100%結果が出るとは限りません」
脅しにならない程度に
強調するところは
目力や非言語を使いまくって
書いて証拠を残して
お伝えします。。
聴く気がなくても
こちらも伝える努力をした
責任を果たしたということは
残さなければなりません。
といっても日常の簡単な話の中では
そこまで考えないこともありますし
そこで・・?
と思いがけないところで
違う解釈をされている
ということもまれではありません。
そんなリスクは
頭の片隅におきつつ
簡単に済ませるところは
済ませないと
診療が終わらなくなってしまいます。
そのために
手順的なことなど
大事なところは
看護師さんにあとからやさしく
フォローしていただいたり
手慣れた看護師さんや事務の方が
上手に会話してくださると
誤解している
こんなことを思っているみたいです
と聞き出してくださいます。
日常診療の中の対話仲介者
医療メディエーションですね。
まあ、全てにそんな対応ともいきませんし
インフルエンザの会話は
笑い話です。
インフル激減の事実
昨年からインフルエンザの患者数は「激減」
というかほぼ消滅状態です。
理由はいろいろ考えられています。
①マスクや手洗い、ソーシャルディスタンスなどの影響
→あまり関係ない?
② コロナウイルスによる「交差免疫」が働き
→インフルを抑え込んだ
可能性はあるけれど科学的根拠はまだ乏しい
③ 医療機関への「受診抑制」の影響で
→インフル感染者が隠れてしまっている?
病院受診を控える傾向は続くのでしょう
出かけないから感染する可能性も下がるでしょう。
④ インフル感染者が
→コロナPCR陽性の結果を受け「コロナ」と診断される
「インフル陽性」かつ「コロナ陰性」と
判定された場合のみ「インフル」
の診断になります。
インフルでもコロナPCR陽性とでやすく
コロナにされてしまう
実際のところはわかりませんが
結構可能性があるのかなあという
意見もあります。
出かけない
受診しない
自分で守る
科学的エビデンスは
またいろいろと
出てくるのでしょうが
人の行動が変わり
医療機関も
「患者が減った!」
という状況になっています。
病院もひとつの企業
時代の変化に適応できないと
厳しくなります。
とはいっても経営だけ追いかけるのも違いますよね。
守られる体制も必要ですがもちろん自助努力も、
ということですね。。
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