「平穏死」という選択
石飛幸三(幻冬舎ルネッサンス)
元外科医で特養の施設長としての著書。
2012年発刊の本ですが
「平穏死」の言葉は
大きな反響を呼びました。
今よりもまだまだ
生きられるならば生きる手段を
という時代。
できる治療をしないのかと
非難されないようにと
食べられなければ胃ろうをつくり
老衰でも過剰なくらいの
医療を提供しながら
施設と病院を行き来する。
もちろん必要な医療は
提供されなければなりませんが
本当のケアとは
善意と冷静な理性が必要
老衰を受容して
生活の質を支援することが
本人のためになるのではないか。
医療というのは人の体、
心、命に係る行為において
人間の心が不可欠
筆者も若い日には外科医として
手術を受けないのかと
患者を煽ってきたと述べています。
医療の技術はもちろん必要ですが
超高齢化社会を迎えて
延命至上主義からの転換
誇り高く生きたい
看取りは死の瞬間だけでなく
入所のときから始まっている
どう関わってきたか
どう支えてきたか
最後に結実する
時代はだいぶ変わってきましたが
まだまだでしょうか。
生き方は
人任せにしない
一人ひとりの価値観なのです。
▼▼
《著書》これからの医療
〜5つの「患者力」であなたと医療を守る!
永井弥生 著 (ごま書房新社)
▼▼
【YouTube】「風の道」チャンネル
ドクター永井の皮膚科&コンフリクトマネジメント&ピアノ&読書
https://www.youtube.com/channel/UCJQ75viVs-Dc3Xqm3SLReOQ/
◆ 研修/講演のお問い合わせ