


女性医師としては日本唯一の医療メディエーター協会シニアトレーナーとしても活動。
群馬大学病院勤務時の2014年、医療安全管理部長として腹腔鏡下肝切除術における医療事故を指摘。
70件を超える遺族対応、マスコミ対応などをこなし、3年半にわたり院内の改革に取り組む。
読売新聞の論点スペシャルや、報道記者の著書『大学病院の奈落』でもその軌跡が記されている。
また、群馬大学病院では女性医師支援部門責任者、群馬大学男女共同参画推進室副室長にとして女性支援に関わる代表も務めた。
医療コンフリクトマネジメントの第一人者として、講演活動にも力を注ぐ。
コンフリクトに関するコラムはYahoo! ニュースにも掲載され、日本最大規模の医療サイト「m3.com」のコラム、またフジサンケイビジネスアイ「高論卓説」コーナーも担当した。
医療と社会をつなぐとともに「人生のリスク」への対応の必要性を感じ、「オフィス風の道」を設立。
「自分の人生に責任を持て」という理念のもと、ストレスで悩む人たちに自分軸を持った人生を送るための活動を指南している。
現在、様々な業種の企業10社以上の嘱託産業医としても活動している。1年に300冊の本を読む読書家でもある。
第1章 備える力
~医療の状況を知って、日頃から準備しよう
- どうにもならない状況は、いつでも来る!
- 新型コロナで起こった病院事情
- 病院には、できれば行かないほうがよいけれど
- 医療も供給とバランスでできている
- 地域医療の現実
- 備える力① 医療事情を知る
- 備える力② 医療の情報と必要なモノの準備
- 備える力③ 日常化する感染対策
- 備える力④ 日常の生活習慣の見直し
- 備える力⑤ 「口とのど」の重要性
- 「リスクに備える」ということ
第2章 客観視する力
~医療を利用する強くしなやかな自分を創ろう
- 出来事を外から見るのが「客観視」
- 医療事故における「客観視」
- 紛争時の対応にも必要な「客観視」
- キーワードは「へえ、そうなんだ」という視点
- 客観視する力① 「情報」を客観視する
- 客観視する力② 「事実、解釈、感情」を区別する
- 客観視する力③ 「平時と有事」の違いがある
- 客観視する力④ 「医師の言うこと」も一つの情報
- 客観視する力⑤ 「自分自身」を客観視する
第3章 対話する力
~自分が得する伝え方・聴き方
- やっぱり、好かれる患者と嫌われる患者がいる!
- 「医師の時間」を奪わない対応はありがたい
- 「自分歴」のプレゼンテーションができるように
- 「傾聴」はお互いに
- 自分も医療も助ける賢い患者に
- 前医の治療は貴重な情報。全部説明できないなら紹介状をもらおう
- 「伝える」と「伝わる」は違う
- メモする、検査データは持ち帰る。自分を大事にしているということ見通しがわからないと後で不安になる
第4章 自己責任力
~自分で選択して覚悟を持とう
- 有事には、医療の限界を知った!
- 治療の選択には「自己責任」もある
- 医療の場で生じる〝ズレ〟とは
- 手術で伝えられること
- 有事には、平時の常識は通じない!
- 覚悟を持って医療者を信頼できますか?
- 「医療の質」と「対話」は医療の両輪
- カルテは患者さんのもの
- 「医療事故調査制度」というもの
- どうしても納得できなければ戦う覚悟も
- 最後に決めるのは自分自身!
第5章 生きる力、死ぬ力
~医療はあなたが生きるお手伝いをするだけ
- 健康の定義は「復元力」へ
- 生き方を映した「死」の思い出
- どんな形でも終わりが来る
- 「無念の死」をあらためて思う
- 人生の最期にもコンフリクト
- 「命の選択」を考えることも
- 死ぬときに後悔する3つのこと
- 「こんなふうに死にたい」と言える人生
第6章 これからの医療
~オンライン診療、デジタルヘルス、医療を上手に利用する
- これからはオンライン診療⁉
- 「誤診」とは、診断が違うということ?
- オンライン診療のメリット・デメリット~医療者側
- オンライン診療のメリット・デメリット~患者側
- オンライン診療の有効活用のために
- 医療が変わる~デジタルヘルス
- 医療も生活も仕事も変わっていく
新型コロナの時代は自分自身のことを見つめ直す機会。多くの変化、新たな気づきがあった方も多いでしょう。予期せぬ死もやってくるかもしれない。
どんなふうに死にたいですか? どんなふうに生きたいですか?
医療には関わりたくないと思っても、関わってしまう状況は起こります。医療はあなたが生きる上で活用していただく大事な限られたリソース(資源)です。
私がお伝えしたいのは、こんな患者さんに出会うとうれしい、という医療者の想いでもあります。
自分を守り、医療を守る。医療も厳しい世界になると、淘汰されていきます。患者さんが選ぶのです。
そのための「患者力」を磨くとは、これからの時代に必要な、あなたの人生を充実させる力でもあります。

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